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ニャンズと暮らす

すぅが入院したあの日、急性腎不全と尿路結石【1日目】

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こんにちは、飼い主のあぅです。

 

先日(9/4)、タイトル通りすぅが入院を経験する事態になってしまいました。

 

現在は退院し、少し頻尿やご飯のための隔離が必要となっていますが

いつもの日常を取り戻しつつあります!

 

ですが、

自分がこの事を忘れないために。

他のニャンズや戻って来たすぅのために。

同じ症状が出ている人が病院に行こうと思ってくれるように。

猫と暮らす人の頭の片隅に置いてもらえるように。

そう思いながら今回は私の記憶がしっかりしているうちに

入院するまでにあったことを綴ります。

 

ちょっと長くなってしまいますが、お付き合い頂ければと思います。

 

症状からこのブログを見つけてくださった方へ

 

きっと症状や病名でここに来てくださったかと思います。

目次より症状のまとめへ飛ぶことが出来ますのでご確認ください。

そして早めに、お仕事を休んででも病院へ連れて行ってあげてください。

かかりつけ医がお休みなら一旦違う病院へ。

愛猫ちゃんのために、飼い主さん自身のためにも

どうかお願い致します。

 

前夜の様子

1回目の嘔吐

最初の症状に気が付いたのは入院前日の夜19時頃でした。

1時間ほど前に食べたであろうカリカリをほぼ未消化の状態で吐きました。

 

すぅは数か月に1回くらい毛玉を吐く程度でしたが

その日は帰宅時にご飯皿が空っぽだったので早食いによる吐き戻しかな?と思いました。

 

因果関係不明のトイレの失敗

2回目の嘔吐がある前に、因果関係かあるかわかりませんが

うんちの失敗をしました。

正確にはわかりませんが、少し緩めのうんちがソファの上にあって

傍で必死にほりほりしているすぅが・・・

 

その時私は「お尻に付いていたものが座った拍子に付いてしまった」という

状況だと思いました。

今思うと既に石が尿道に詰まって、部屋におしっことしようと力んだらうんちが出てしまった・・・という状況だったのではないかと思います・・・

 

2回目の嘔吐

深夜0時頃、いつもなら1か所でくつろぐ子なのに

10分もしないうちに移動しては座り込み・・・

また移動しては座り込み・・・

なんだか呼吸も速いし、口も頻繁にくちゃくちゃ。

あれ、それっておしっこスタイル???と思う動作もありました。

でも何も出ていなので「お尻に違和感があるのだろうか?」なんて思っていたんです。

 

そして様子がいつもと違うなと思っていた矢先に吐きました。

 

今回は茶色の液体+毛玉のようなもの。

1回とカウントしますが、2か所での嘔吐です。

 

変な様子と2回目の嘔吐で翌日の朝一で病院に行くことを決意。

 

この時、尿路結石の可能性を考えていたら

その先に急性腎不全があるとわかっていたら

夜間病院に連れて行ってあげていたら

こんなしんどい思いをさせなかったんじゃないか、そんな風に思います。

 

少し元気になったように感じてしまった

ここまで、食べるのが大好きなすぅがカリカリに手を付けていません。

お水も飲んだ分は吐いてしまいました。

横にいて撫でてもゴロゴロも言ってくれない。

 

思い当たったのはストレス。

 

出会ったときから甘えん坊さんだったすぅちゃん。

私は最近仕事変えたため「家にいる時間が変わり、その影響もあるかな?」

なんて思っていました。

まだすぅが2-3歳の頃、同じような状況で吐き続け脱水になったことがあるからです。

 

最近は女子ズのまぁ&くぅにちょっかいを出されることが多々あったので、ストレスが重なってしまったのかも?

 

悲しそうな声で廊下に呼ばれ撫でると、すぅがゴロゴロ言いました。

離れるとまた悲しそうに呼びます。

 

私はこれで少し安心してしまいました。

ちょっと元気が戻ったかもしれないと。

しんどくてしょうがない時間だったはずです。

 

すぅのSOSに気が付いてあげられませんでした。

 

3回目の嘔吐

うろうろしていたすぅが落ち着いたのか、キャットタワーから出てこなくなり私も眠りにつきました。

お水を飲む音で目覚め、確認するとすぅ。

お水が飲めるならまだ大丈夫か・・・と思った矢先に吐きました。

 

時刻は朝4時

液体は黄色っぽく、たったいま飲んだお水をほぼ吐いてしまったように思います。

 

病院の始まる時間を待つばかりです。

 

4回目の嘔吐

9時から始まる病院に連れていくため、支度を始めようとしていました。

ちょっとだけお水を飲むすぅを目撃。

離れたと思ったらすぐに吐きました。

 

量も少なく、今飲んだお水よりも胃液だったのではないかと思います。

 

黄色くて、量も少なく、少しネバついたものが混ざっていました。

 

支度をしている間も、すぅのうろうろは止まりません。

一時、居場所がわからなくなることも。

病院へ急ぎます。

 

今回の症状まとめ

ここには似た症状で病院へ行くか悩んでいる方に向けて書きますが、

頭の片隅に置いておいて頂けたら幸いです。

 

後から考えるともしかしたらと思う症状がたくさんありました。

私みたいに「大丈夫かも」は「大丈夫じゃないかも」しれません。

飼い主が変だと思う事に気のせいはないと思います。

 

  • たびたび嘔吐
  • ご飯を食べない
  • お水を飲んで吐く
  • いつもはしないトイレの失敗
  • おしっこをしているように見える動作なのに何もない
  • 落ち着かずうろうろしている
  • 聞いたことないような悲しい声で鳴く
  • ゴロゴロ言わない
  • 普段入らないような場所にいる
  • 息遣いが荒い

 

先生にも言われましたが、前触れとして

膀胱炎のようなトイレに頻繁に入るいつもと違うところでトイレをするなどが見られるそうです。

 

おしっこが出ていなかったことと、勘違いで私はすぅにしんどい思いをさせてしまいました。

症状が似ていると思ったら、夜間救急や仕事を休んででも病院へ行ってあげてください。

それくらい緊急です。

今回のすぅは「あと1日遅かったら、最悪亡くなっていた」と言われています。

 

膀胱がパンパンになると腎臓に逆流し急性腎不全になり

腎臓の数値が戻らなければ慢性腎不全になります。

 

詰まっている石がカテーテルで取れなければ手術になるし

おしっこを溜め込んだ膀胱は炎症して血だらけになります。

膀胱が破裂していたら、手術で縫うそうです。

 

すぅの取れたおしっこは、トマトジュースをすごく濃くしたような赤をしていました。

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少量の血でも赤く見えることがあるそうですが

あの時の私にすれば大なり小なり血が出ているに代わりはありませんでした。

 

「なんでもなければそれでいい。」という思いで病院へいってあげてください。

別れは本当に突然来るかもしれません。

本人が一番辛いですが、いろんなことを覚悟し、調べ、後悔するのはとても辛く苦しいものでした。

こんな思いをする猫ちゃんと飼い主が、少しでも減る事を願っております。

 

病院到着

先生に吐いた回数・時間、吐いたもの、前日の様子を話します。

そして触診。

 

「お腹に6cmくらいの硬いものがある」と言われました。

「膀胱にしては(ある位置が)上すぎるような・・・」

腫瘍が疑われすぐさまエコー検査に移る先生。

 

腫瘍の疑いが出るとは微塵も思っていなかった私は

経った数分待っていただけなのに時間は長く

 

「そんなに大きな腫瘍だったらもう長生き出来ないんじゃないか」

「悪性だったらどうしよう」

「なんて軽く考えていたんだろう」

 

そんな風に思いました。

 

エコー検査

結果からいうと、6cmの硬いものの正体は膀胱でした。

膀胱なのにカチカチのパンパン。

後からわかったことですが、膀胱に少しヒビも入っていておしっこが漏れ出ていたようです。

 

しかも尿道周りにはと呼ばれる石になる前のようなものがいっぱい。

 

「おしっこが出ているなら問題ないが、詰まっていたら緊急性あり」

そう言われたのを覚えています。

検査や詰まっているかどうかの確認のため一時病院へ預け、家へ帰りました。

時間は10時を回った頃、

遅くともお昼過ぎには検査も終わり迎えに行ける予定でした。

 

連絡が来ない、遅れてきた電話

予定の時間を過ぎても電話がいっこうに鳴りません。

自分の感が冴えていると言いたいわけではありませんが

確実に悪い方向へ進んでいると思いました。

 

1時間ほど遅れてかかってきた電話。

処置は終わるどころかまだ途中。

尿管に石が詰まって、おしっこが出ていませんでした。

 

処置としては

カテーテル尿道に通す→塞いでいる石はお水で膀胱に戻していく→尿道開通

という流れと聞きました。

 

「小石が出てきて、1度はおしっこが出るようになったが違う石が詰まり再度出なくなってしまった。本人が痛くて力むため、このままでは処置が進まないので鎮静剤を打ちます。」

 

電話で確かにそう言われました。

 

腎臓へおしっこがすでに逆流しており

数値が悪いところへ更に負担をかけることになってしまうとわかってはいましたが

私には先生を信じてお願いするしかありませんでした。

 

これがもしかしたらを覚悟する最初のことでした。

 

無事に処置は終わったけれど

夕方、あれから3-4時間は経ちました。

カテーテルが無事に通り、すぅも無事との電話が入ります。

「鎮静剤の影響でまだぼーっとしている状態」との事でしたが

生きていてくれるだけで良かったと心の底から思いました。

 

先生に聞き忘れてしまったので

ケージへ入れてもらえるか分かりませんでしたが

いつも使っていたひざ掛けを持って病院へ向かいます。

 

鎮静から覚めない・・・?

正直、今思い出しても辛い時間でした。

すぅなのに、すぅじゃないみたいなんです。

 

カラー付がつけられ

体からはカテーテルがでていて、その先には点滴の袋のようなもの

呼びかけにも反応しないし

目は閉じっぱなし

口からは舌も少しはみ出して

ゴロゴロも言わないし

起き上がらない

力なく診察台にぺちゃっとなった感じ。

 

わかるのはゆっくり息をしてくれていることだけ。

 

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面会時のすぅ

『これが最後だったら』

そう思いながら1枚だけ写真を撮りました。

 

何より悲しかったのは

 

撫でているときに少し開いた目が

晴れた日の窓際に居るときみたい細いまま動かず

目線が全然合わないこと

 

指を目の前で動かしても追いかけてくれないこと

 

先生に鎮静剤を覚ます薬を打ったのに、戻りが悪いと言われたこと。

 

そして今夜が山場と告げられました。

 

 

まだ7歳、長生きして20歳くらいまで、あわよくばもっと一緒に居たいと思っていたのに。

泣きたい気持ちを我慢してすぅにずっと話しかけ続けました。

 

みんなが心配してること

応援してくれていること

よく頑張ったね

えらいね

早くお家に帰ろうね

気づいてあげられなくてごめんね

 

反応するようになった!

突然その時は来ました。

もうすぐ面会から1時間、あまり長居して迷惑もかけられないな・・・

なんて考え始めていたとき

撫でていたら目が突然開いて、黒目が少し大きくなったんです。

 

診察台の上に置いてあったひざ掛けの上に自分で移動。

少しだけどしっぽでお返事もしてくれます。

 

心配かけまいと振舞ってくれているみたいでした。

私が応援しなきゃなのに、すぅに元気づけられて

どうしようもない飼い主です・・・

 

帰る時間

反応が出るようになって15分くらいだったと思います。

病院も終わりの時間。

先生や看護師さんもやってきたので、すぅちゃんにお別れを言いました。

 

ドアを開けたときに

「はっ」とした顔で、すぅがこちらを見ていました。

「また明日ね」とだけ伝えて帰ります。

 

山場と言われた不安は大きかったですが

すぅが反応してくれたことや

最後にしっかりこっちを見て起き上がってくれていたことで

心のどこかで「このすぅならきっと大丈夫」と思いました。

 

最後に

私たちの前夜~入院まではこんな感じでした。

いま思い出しても泣いてしまいそうな、そんな経験です。

 

たまたま仕事が休みで朝一で病院へ行けましたが

もし仕事で「夕方に病院に行こう・・・」なんて考えていたらと思うとゾッとします。

朝時点で限界だった膀胱です。

夕方、家に帰ったらすぅは倒れてしまっていたかもしれません。

 

この日、我が家ではすぅが帰ってきてくれると信じて

多頭飼いでもトイレ管理をしっかり出来るように

Toletta Cats(トレッタキャッツ)を契約しました。

 

jp.tolettacat.com

 

人気すぎて私が契約した時点で9/22から順次発送だそうで、

まだ届いていませんが

ゆくゆくは使った結果などもご報告できればと思います!

 

 

 

また、最近は首輪で猫の健康管理ができるCatlogでも

トイレ管理の出来るCatlogBoardというものが販売されておりました!

rabo.cat

 

私は運悪く、片方を購入してからもう1つの存在を知りました・・・

検討される方はしっかりと悩まれることをおすすめします💦

 

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

次回【2日目】に続きます→

 

検査結果

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検査結果①

命に関わるカリウムはまだ大丈夫との事

 

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検査結果②

結晶、細菌は尿が濁っているため

『なし』というより確認できない状況との事